イタリアに多く見られる丘の上の町のなかでも、まるで絵に描いたかのような光景が印象的な町、チヴィタ。断崖絶壁の上に残された小さな町には長い橋が架けられ、一見するとまさに“天空の町”です。現在では「陸の孤島」といった風貌ですが、もともとこういう状態で作られたわけではなく、自然の猛威によって台地が侵食、崩落して形成されていきました。雨や風などによる浸食に加え、度重なる大地震によって台地と建物が周囲から崩落し、3分の1が消滅したと推察されています。町の風化は今もなお進んでおり、別名「死にゆく町」「滅びゆく町」といわれています。町の入口の道路標識にも、イタリア語で「il paese che muore(死にゆく町)」と書かれているほどです。
